メールデータの実体はテキストデータです。
最初の空行までがヘッダ、それ以降がメッセージ本体として扱われます。
ヘッダには差出人の名前やメールアドレス、宛先、件名、経路情報など、
さまざまな情報が [フィールド名: 値] という形式で記録されています。
ルールの対象としてフィールド名 [field:] を設定した場合、
キーワードはフィールドの値 (文字列) と比較されます。
代表的なフィールドには以下のようなものがあります。
- Subject:
件名 - From:
差出人 - Sender:
送信者 (差出人と送信者が異なるときに設定) - Reply-To:
返信先 (From: とは異なるアドレスに返信を求めるときに設定) - Return-Path:
エラーメールの返信先 - To:
受取人 (宛先) - Cc:
カーボンコピー (同報先) - Date:
メールの送信日時 (厳密には作成日時) - X-Mailer:
メールソフトの情報 (非標準だが、広く用いられている) - User-Agent:
メールソフトの情報 (一部のメールソフトやコンポーネントが設定) - Received:
経路情報 (配送に関わったメールサーバーの情報) - Message-ID:
メール識別用のID - Content-Type:
文書等の形式や文字コードに関する情報 - Content-Transfer-Encoding:
文書等のエンコード方式 (7bit、8bit、Base64、Quoted-printable)
以下は Eimei AntiSpam が一時的に付与する独自フィールドです。
- X-EAS-Status:
Status: が存在するとき、Status: を X-EAS-Status: に置換 - X-EAS-X-UIDL:
X-UIDL: が存在するとき、X-UIDL: を X-EAS-X-UIDL: に置換 - X-EAS-Subject:
Subject: が存在するとき、デコード前の Subject: を記録 - X-EAS-From:
From: が存在するとき、デコード前の From: を記録 - X-EAS-To:
To: が存在するとき、デコード前の To: を記録 - X-EAS-Cc:
Cc: が存在するとき、デコード前の Cc: を記録 - X-EAS-Authentication-Results:
メッセージ受信時の SPF / Sender ID 検証の結果
(オプション画面の [詳細設定 1] の同項目の設定に依存) - X-EAS-Authentication-SrcIP:
X-EAS-Authentication-Results: の検証対象のIPv4アドレス - X-EAS-Account:
アカウントの Code、範囲は 000〜999 - X-EAS-Country:
発信国の情報 (ISO 3166-1 alpha-2)、
発信国が不明なときは - - X-EAS-Judge:
検査結果が許可なら Allow、禁止なら Block - X-EAS-Rule:
該当条件が許可フィルタなら AFnnnn、
汎用フィルタなら BFnnnn、個別フィルタなら CFnnnn-xxx、
学習型フィルタなら Bayes、ウイルススキャナなら Virus、
該当する条件が無いときは -
(nnnn はルールの Code、xxx はアカウントの Code) - X-EAS-Checked:
対象メッセージの検査日時 - X-EAS-SUM:
メールヘッダの主要フィールドのサム値 - X-EAS-UID:
UIDL (POP3) または UID (IMAP) のエンコード値
(括弧内の値はオリジナルの UIDL or UID)
- X-EAS-Judge:、X-EAS-Rule: は内部フィルタ、学習型フィルタ、
ウイルススキャナによる検査が完了してから付与されます。
これらは転送フィルタに限ってルールの対象として利用できます。 - X-EAS-Checked: は対象メッセージの検査日時の確認用、
X-EAS-SUM:、X-EAS-UID: は重複メッセージの同一性の確認用です。
内蔵ビューアおよびプレビューのメールヘッダ、
[テキストエディタで表示] のメールヘッダに一時的に付与されます。
これらをルールの対象として利用することはできません。